2008.11.21
監督:中原俊
出演:福田沙紀、寺島咲、杏、はねゆり
(覚えられそうもないので、出演者のメモとして並べました)
『櫻の園』(同じ中原俊監督)と言えば、1990年公開(そんな昔になるの?)の、中島ひろ子、白島靖代、つみきみほたちの姿がとても印象に残るもので、ひらたくいってしまうと「女子高の学芸会顚末記」なのですが、「これから女を磨くのよ」というような、開きかけの桜のつぼみのような趣があったと思われる(勝手にね)、春のまどろみのような作品だった印象があります。
最近テレビで、すっかりしあわせ体型(でしたっけ?)になった中島ひろ子に驚き、まばたきして確認し直したこともあって、今回の映画が気になったようなところがあります。
18年がたち、主役の3人はいま? と調べてみると、みんな結婚して、中島ひろ子はテレビ・映画で活躍中、白島靖代はプロ野球ヤクルトの土橋と結婚したって?(活動休止中)、つみきみほは舞台中心に活躍中で、皆さん花を咲かせているようです。
でもさぁ、出来の良かった作品の二番煎じに満足することは少ないんだから、よせばいいのに〜♪(古い?) ねぇ。
──助監督の欄に、冨樫森(『ごめん』監督)、篠原哲雄(『深呼吸の必要』監督)の名前がありました。へぇー!
制作者側は、リメイクではなく「リ・イメージ」として新作に望んだといいますが、再挑戦した意図すら伝わってきませんでした。
前作では思春期周辺の「反抗心」であったものを、現代向けの「行動力」としたかったであろう気持ちは理解できますが、ゲームじゃないんだから、立ち向かっていく姿勢を示せば、若さがはじけるとでも思ったのだろうか?
紙で桜吹雪を演出し「もいちど花を咲かせましょう!」と胸を張りたいようですが、彼女たち自身の花が咲きそうに見えてきません。
ラストの記念撮影のシーンが本作にも登場するのですが、前作には遠く及びません。
前作はあんなにも素晴らしかったのに… と、消化不良を起こしたので、翌日レンタルで旧作を見直しました。
次回は「あれから20年」(30年ではキツそうなので)あたりで、中島ひろ子たちの『櫻の園─同窓会』的な展開をみせてもらいたいと、思ったりもします。
「でも、衣装どうするのよ?」となるのも困るので…… 失礼しました。
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