2007.05.27 眉山
監督:犬童一心
出演:松嶋菜々子、宮本信子、大沢たかお
阿波踊りの熱気が、そのまま生きる喜びを爆発させ生命賛歌に昇華しているように思え、涙が止まらなかった。
参加された連(れん:踊りのグループ)の方々には申し訳ないが、踊りの美しさではなく(輝いていた!)、熱気・情熱に心動かされました。こんなにも大勢の真剣な表情を見たのは久しぶりという気がしました。
で、恋愛の話しはどうでもよかったんだよねぇ?
母のためにと生命力の奔流(踊りの波)に身を投じることで、自らのアイデンティティをつかみ取った娘のお話しなんだから。と言いたくなるほど、恋愛部分の印象は弱かった。
恋愛は過程じゃなく結果(子孫に思いを伝え、自立させること)が大切だと言いたいんだよね?
それは十分に伝わっていると思います。
宮本信子自身、吹っ切れたから久しぶりの映画出演なのだろうか?(下世話な話しでスミマセン)とても素敵でした。
松嶋菜々子の容姿はアップになると奇妙な顔立ちが際だってしまうが、シワやソバカスなどをさらけ出してなお、凜とした表情で自身の姿を見せようとする心意気に、人って肝を据えないと他人の心を動かせないものなのだと感じさせられ、同時にそんな気持ちが伝わってきて、大人になったんだろうなあと心で拍手を送りました。
監督も、食堂で段ボール破る程度のおふざけで済むようになったのだから、大人になったんだろうなあ……
一方の大沢たかおは、相変わらずの少年のような演技に見えたのだが、男ってきっとそれでいいのかも知れない、と。
揚げ足を取るように聞こえるかも知れませんが、これでとても褒めているつもりなのです。
久しぶりのうれしい気持ちなので、思わず軽口が出てしまったという感じでしょうか。
これを機に、阿波踊りも頑張らないと、高知のよさこいは全国に飛び火しているからなあ……
P.S. 映画の中では、山が結構キーになることがあるのですが、この眉山の印象と言えば「山頂の鉄塔やアンテナ」ということになってしまうかなあ、と思います。実際、以前行ったときの印象もそうでした……
「まだ、足を引っ張るんかい?」
大丈夫、いいものはいいんだから。
3 件のコメント:
「眉山」良かったですね!泣けましたね!去年、徳島に行ったときも、阿波踊りを練習している人たちをたくさん見ました。あの姿勢で踊り続けるのは、今はやりの、ビリーズブートキャンプを超えるかも!mizuさん、今年「見る阿呆」になる予定は?
「眉山」良かったですね!泣けましたね!去年、徳島に行ったときも、阿波踊りを練習している人たちをたくさん見ました。あの姿勢で踊り続けるのは、今はやりの、ビリーズブートキャンプを超えるかも!mizuさん、今年「見る阿呆」になる予定は?
観ましたか!
泣いている自分をとても励ましてくれましたよねぇ、阿波踊りが!
周囲が何と言おうが「オレはこの映画のココが好き!」と言える作品に出会えたならば、それが自分にとっての「いい映画」なんだと思います。
阿波踊りは、Naomiチャンに聞いてみて下さい。
彼女、数年前から燃えてましたから……
あれに踊り手で参加するのは、大変そうだと思います。
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