監督・脚本:是枝裕和
出演:カトリーヌ・ドヌーブ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホーク
カトリーヌ・ドヌーブが女優を続けるのは、シモーヌ・シニョレを目指すためではないか(リアルタイムで観た『これからの人生』 (1977年)が心に残る)。そしてジュリエット・ビノシュも、それに続こうとしているようにも。
カトリーヌ・ドヌーブの相手により変化する演技は、「これが役者の醍醐味」と楽しんでいるかのようで、ジュリエット・ビノシュも、その演技に対峙することを喜んでいるように見え、久しぶりに演技から目を離せない作品だったと。
真実(心)とは、表現した瞬間から、周囲(家族であっても)に虚構と受け止められることを恐れ、揺れる「心のあり様」ではないかと。
夫婦、親子でも踏み入ることはできないし、周囲に決して見せることができない心の姿が、「真実」の正体と言えるかもしれない。
フランス映画の空気感を表現した是枝さんの脚本は、周囲の協力を得たとしても見事だし、演出にもフランス映画的な落ち着きが感じられ、カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)に値する作品と受け止めます。
日本のエースが、世界のエースの一員として認められたことを契機に、さらに飛躍されることを楽しみにしています。
カトリーヌ・ドヌーブの相手により変化する演技は、「これが役者の醍醐味」と楽しんでいるかのようで、ジュリエット・ビノシュも、その演技に対峙することを喜んでいるように見え、久しぶりに演技から目を離せない作品だったと。
真実(心)とは、表現した瞬間から、周囲(家族であっても)に虚構と受け止められることを恐れ、揺れる「心のあり様」ではないかと。
夫婦、親子でも踏み入ることはできないし、周囲に決して見せることができない心の姿が、「真実」の正体と言えるかもしれない。
フランス映画の空気感を表現した是枝さんの脚本は、周囲の協力を得たとしても見事だし、演出にもフランス映画的な落ち着きが感じられ、カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)に値する作品と受け止めます。
日本のエースが、世界のエースの一員として認められたことを契機に、さらに飛躍されることを楽しみにしています。