監督・脚本:是枝裕和
出演:福山雅治、役所広司、広瀬すず
殺人という行為を社会が認知するためには、罪を確定させる判決が必要で、容疑者がその判決に従う状況から、国民はその結果を受け入れることになる。
それを決する司法機関は、国の秩序を守るために「人が人を裁く」ことを認められた特別な立場だが、そこに関わる方々は、本作からの疑問に納得できる回答をしてくれるだろうか?
本作では、被害者の命を奪った殺人者、殺人者を擁護し罪を背負おうとする者、その主張をくみ取ろうとする弁護士たちは、裁かれるべき真相の究明ではなく、法廷での立ち振る舞いに腐心するように見えてくる。
法廷によどむ自己防衛意識を察した少女が、「誰も、本当のことを言わない…」と感じたゆがみまで、当事者たちは正当化しようとするのか?
分かりやすく伝えることは不可能なため、あえて説明しない方針らしいが、そのため出演者たちの持ち味も発揮できなかった印象を受ける(斉藤由貴だけは別の意味で印象に残った)。
それを決する司法機関は、国の秩序を守るために「人が人を裁く」ことを認められた特別な立場だが、そこに関わる方々は、本作からの疑問に納得できる回答をしてくれるだろうか?
本作では、被害者の命を奪った殺人者、殺人者を擁護し罪を背負おうとする者、その主張をくみ取ろうとする弁護士たちは、裁かれるべき真相の究明ではなく、法廷での立ち振る舞いに腐心するように見えてくる。
法廷によどむ自己防衛意識を察した少女が、「誰も、本当のことを言わない…」と感じたゆがみまで、当事者たちは正当化しようとするのか?
分かりやすく伝えることは不可能なため、あえて説明しない方針らしいが、そのため出演者たちの持ち味も発揮できなかった印象を受ける(斉藤由貴だけは別の意味で印象に残った)。