2007.12.16 恋空
監督:今井夏木
出演:新垣結衣、三浦春馬
「ガッキー」観てきました。
原作は少女漫画か? と言うのも「少女残酷物語」をきっちりと伝えたいという意志を受け止めたからです。
出所はケータイ小説だそうですが、その意志は演出(女性)によるようです。
このような物語を伝えたい、という気持ちは理解できるのですが、「初恋」「レイプ」「妊娠〜流産」…… といったパズルを組み合わせただけの物語にしか感じられず、どこにも感情移入できぬままにストーリーは転がっていってしまいます。
読んでないのでこんなこと言ったらしかられるかも知れませんが、原作の軽さを損なわずにすくい取りながらも、吉永小百合さん主演映画のテイストを目指していたのではないか? そんな印象もありますが、決して成功しているとは言えないと思います。
とは言え、ガッキー自身は「この映画が目指す主題」を信じ切って動き回っていることは伝わってきますし、光る場面もあったことは確かです。
だから、そんな彼女の肉体から「純」なる精神を感じてくれと言うのでは、演出を放棄していると言わざるをえません。
褒めたいと思うのは、ケータイの使い方がとても物語になじんでいると感じられたところくらいか……
「ガッキー」って、新たな「ガキの使いや…」等のキャラかと思っていました。
可愛いけれど、特徴(売り)がないのでは?
それにしてもデッカイよね、いまどきの娘っ子は。
長沢まさみに続く「(体が)大型新人」ということで、今後に期待しましょう。
そうそう、三浦春馬クンも忘れずに。